死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

お別れ

朝方見た夢



主人とわたし

『ハ』の字になって横になっている。


わたしは目を閉じたまま

「もう行っていいよ」


「じゃ、行くわな。ありがとな。」


主人がわたしをいとおしそうに

見つめているのがわかる。

閉じたまぶたから

涙がじんわりとこぼれる。


そして

優しいキス。



目を開けると

主人のいない世界に

また戻ってきていた。

死別後を生きる6

主人が逝ってから、

暮らしの中にある

他愛のない出来事や

聞いてほしいこころの内を

口にすることが少なくなった。


それらが澱のように

こころの奥底に

溜まり

沈みこみ

からだを重くして

動けなくしてしまう。


言葉にならない思いが

涙となって滲み出る。


辛い辛い『今』の連続。

描く自分自身の未来はない。

子ども達を社会に送り出す

ただそのことのためだけに生きている。


これがわたしの人生なら

こうやって生きていくしかないのだろう。

でも

これを頑張って乗りきった暁には


もう二度と生まれてこない


強くそう思う。


わたしの人生は

絶望という色に塗りつぶされた。

もう十分だ。生きるのは。




こうやって

行きつ戻りつしながら

わたしは

死別後を生きている。

今日は

久しぶりに

涙が止まらない。


どんなに待っても

どんなに時がすすんでも

頑張って

笑顔で暮らしていても


求めても求めても


もう会えない。


会えない。


涙が止まらない。