2015年春 夫と突然死に別れ…ふたりの子どもとともに残されたわたしのココロ模様
通りすぎていく
涙が止まった。 あの日以来 毎日毎日、泣いていたのに。 悲しみは 相変わらずここにあって、 寂しい気持ちは変わらない。 立ち直った… という表現は適切じゃないかな。 喪失で負った傷穴の痛みと 絶望の意味を知った 新しい自分に 馴れてきたと言えばいいのだろうか。 生まれてから『今ここ』まで わたしは... 続きをみる
苦しい
生きていることが恨めしい。 生きることがしんどい。 なにも考えず 形ある命の続く限りそこに在る 草花や 虫や 鳥のように生きれたらいいのに。 頑張って 堪えて 生きていかなくちゃと 思えば思うほど 生きることから 目を背けたくなる。 ほんとは今すぐにでも 迎えにきてほしいんだよ… 聞こえてる…?
夢だったか~⤵
「結婚してください」 プロポーズを 仕事だか勉強だかの理由にかこつけて 断った。 でも、こころの中で後悔。 上の子と一緒にジョギング。 わたし達の前を走っていく パンダ柄のネコ。 大きなコンビニ。 海の見える場所にある 幅の広い流し台。 そこでジーンズの 膝あたりについている汚れを 拭う。 横の蛇... 続きをみる
11:51
背中から胸元へと 鋭利な刃でひと突きされた。 動けるわけがない。 今日は 動けない。 誰もいない。 でも死なない。 苦しすぎて 涙も出ない。 浅い呼吸の音を聞きながら ぼうっと横になったまま 意味もなく生きてるだけの今。
特訓
目覚めのすぐ後に また『この世界』に 還ってきたと自覚して、 〇〇ちゃん(夫愛称)は いないんだなぁ…と 絶望的な確信をする。 泣きながら 受け入れて諦める。 受け入れて諦める。 この繰り返しの毎日。 諦める=明らかに見る って、何かで読んだことがあります。 わたしの中でも 形としての主人の記憶が... 続きをみる
夕方
洗濯物を取り込みに ベランダに立つと 昼と昼間の暑さが 終わりを迎えようとしている。 まだ青さの残る空を 白い雲がたゆたい、 少しひんやりとした風が わたしの周りを過ぎてゆく。 涙がこぼれる。 泉から水が こんこんと涌き出るように わたしのこころから目を伝って ポロポロと落ちていく。 拭っても拭っ... 続きをみる
散らかっている
這い上がりかけると 大きな何かに つまみ上げられ 地面に打ちつけられる。 一年前の痛みが また蘇って泣けてくる。 会いたいな。 もう会えない。 わかってる。 でも会いたい。話したい。 〇〇ちゃん(夫愛称)と出会い 暮らし 死に別れたこと。 わたしの人生全体の大部分。 何を意味していたんだろう。 わ... 続きをみる
墓友
主人の突然の死は 倒れてもおかしくないほどの 大きな衝撃だった。 でも ふたりの子ども達との 日々の暮らしのために、 倒れないように 自分を保つために なるべく今までと変わらない 生活を送るようこころがけた。 ある講座に通っていた。 6回シリーズの5回目は 主人が亡くなって間もなくのことだった。 ... 続きをみる