死別後を生きる4
主人が亡くなって8ヶ月あまり。
わたしは
これまで通りの生活を送り、
人と会えば
笑って話もする。
そうとは知らない人は
わたしが未亡人だとは
つゆほども思わないだろう。
知っている人でさえ
うっかりそのことを
忘れているんだな、
と感じることもよくあるこの頃。
だから。
わたしの隣にいる誰かや
わたしの前で
微笑むあなたも
ひょっとしたら
『こんな辛さ』『こんな悲しみ』
を抱えているのかもしれない…
そう思えるようになった。
少しだけ
深く
優しい眼差しで
他人を
見つめることのできるようになった
自分がいる。