死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

口には出せない思い

板切れにつかまって、大海にずーっと浮かんでいる。

このままどこへ行くのかさっぱりわからない。

眠っても眠っても

目覚めると相変わらずの風景が広がっている。


わかっていることは、

乗っていた船が大嵐に会い、木っ端微塵になったこと。

一緒に乗っていた夫は瞬く間に海の藻屑と消え、

二人の子どもはそれぞれ少しずつ少しずつ、

自力で陸地を目指している。



いいかげん、板切れに掴まっているのに疲れているはずなのに、自我が手放そうとしない。

あとどのくらい、わたしはこうして海に浮かんでいるのだろう。



海中深くで静かに静かに眠り続けたいのに。