死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

不意討ち

徒に時が過ぎる毎日。

惰眠から目覚めると、日が暮れている。

あわてて洗濯物を取り込みにベランダに出ると、晴れた夜空に輝く美しい月がぽっかり浮かんでいる。


「月がきれいだよ」


こんな会話すら出来ない日々が、もう6年以上続いている。


今更ながら泣けてくる。



こころの奥底から悲しみが湧いてくる。





「月がきれいだよ」





返事が欲しい。