死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

悲別

我が家は長い間

単身赴任家庭だったので、

亡くなって8ヶ月たった今でも、

その感覚に陥ってしまうことがある。


これまでと変わらない日常。


…と意識した途端、

そうでないことを思い出す。


それから

魂の抜けた

冷たくなった主人の身体や

葬儀やあれやこれやの風景や

~記憶の引き出しを

片っ端から開けて

自分を現実に引き戻す。



出会ってから

長い交際期間を経て結婚し、

子どもが生まれ

家庭を築き

死に別れた。


わたしの人生で

最もこころあたたまる

経験の最後に訪れた

最高の悲しみ。


わたしにとって

もうこれ以上の悲しみはない。