死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

アップデート

主人のお骨は合葬墓に埋葬した。

墓碑の代わりに観音像が立ち、その周りには共に眠る方々のお塔婆が並ぶ。


亡くなって間もなくの頃。

ひとりでお参りに訪れた🐻(上の子)が、泣きながら観音像の前で父親に語りかけたらしい。

すると突然風がさーっと吹き、お塔婆がカラカラと音をたてて鳴り始めた。

(お父さんだ)と感じたと話してくれた。

ついでに、あまりにも鳴り続けるものだから

「お父さん、もういいよ。」

と告げると、風が止んだと笑い話のように言った。



それからしばらくして。

信頼できる霊媒師さんにお会いする機会を得た。

いろいろと主人に聞いてみたいことのひとつが、この時の出来事だった。

その矢先、霊媒師さんが

「(主人が)『鳴らした』とおっしゃっています」と言われた。

「実は…」とお塔婆の件を伝え、あらためて主人に確かめてもらったら、そうだと言う。

以来、お墓参りに行く度に

「(お塔婆を)鳴らしてみて。」

とお願い?命令?をしてみたが、一向に鳴る気配なし。

「🐻の時だけズルいよねー💢」

毎回、半ば本気で腹立たしい気分でお寺を後にしていた。



今日(正確には昨日)。

家族三人でお墓参りをした。

気温は高く、木々の葉がよく見ると微かな風で小さく揺れている程度の暑い日だった。

恒例の 

「鳴らしてみて。」


するとすると…

お塔婆が音をたてながら、前後に倒れ始めた。

「おおーっ、すごい⤴️⤴️」

と観音像の前でウケて笑うわたし達。


ものすごく久しぶりに主人とコミュニケーションを図れたような気がして妙に満足した。



来月は6回目の祥月命日

7回忌を迎える。

こんなにサラッと技が使えるようになったってことは、主人もあちらで少し成長したのかしらねぇ。