死別後を生きる15
死別してこの春で6年。
いったいこれはなんなのだろう。
遠ざかっていた波が、またこちらに戻ってきたような。
外向きに現れている自分と内側の自分との乖離感。
6年前のようにはもう泣かないし涙も出ないけれど、涙の代わりがどんどん内に積もっていっているのがわかる。
(あー、わたし辛いんだな)と思う一方で、
(大丈夫なのに大丈夫じゃない自分を演じているんじゃないか)と思ったりもする。
死別して職を2度3度と変えた。
プレッシャーにすぐに押し潰されて長続きしない。
また同じことを繰り返すのではと怖くなって、とうとう働きに出る勇気がなくなってしまった。
この一年近く、コロナとは関係なく、じっと~ほんとうに文字通り「じっと」家にこもっている。
この暮らしが好きなわけじゃない。
変えたい気持ちや焦りももちろんあるけれど、このままの何が悪いんだろうと思ったりもする。
身の置き所もこころの安らげる場もない。
眠っている以外の意識のある間は、ただただここに生息しているだけ。
気晴らしや満足で気分が少し明るくなっても、それはほんの一瞬でまた元に戻る。
こころの中はごちゃごちゃなのに虚無でいっぱいだ。
叫びたいけれど声が出ない。
「これ」を表現する言葉がわからない。
でもひとつだけ気づいたことがある。
ちっとも癒えていない