優しいことば・たのしい会話
わたしの職場は、高齢者住宅の一角にある。
受傷して真っ先にお世話になったご婦人。
「(受診の結果は)どうだった?
あなたのことがあれこれ気になってたのよ。」
かつて両手首骨折を経験された女性。
「どう?まだ痛む?冷やしちゃだめよ。治っても、寒いと未だに痛む時があるわよ。」
いつもわたしをヨイショしてくださる紳士。
「大事なひとなんだからね~。気をつけてよ。」
このところ認知力が衰えつつある…そして50そこそこで、ご主人と死別された方。
「わたしも(腕の骨折)やったことがあるから、あなたの気持ちがよくわかる。掃除する時は手伝うから言ってね。」
立場が逆転。
労れっぱなし。
でも、こころがホンワカしている。
先日まで工事を請け負ってくださっていた業者さんが、ひょっこり訪れて。
「どうしたんですか?!雪ですか?」
「折っちゃいました。どんくさいですよね~。」
「手首ですか。右利きですか。しばらく大変ですね。」
「これを機会に、両利きになろうと思って。」
「脳が活性化されるっていいますよね。」
「わはは(^o^)ちょうどいいかも!」
明るい気分になる。
不自由だけど不幸じゃない。
それどころか、たくさんの愛を注がれて幸せ。
そう。わたしはちゃんと幸せの中で生きてる。