死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

優しいことば・たのしい会話

わたしの職場は、高齢者住宅の一角にある。


受傷して真っ先にお世話になったご婦人。

「(受診の結果は)どうだった?

あなたのことがあれこれ気になってたのよ。」


かつて両手首骨折を経験された女性。

「どう?まだ痛む?冷やしちゃだめよ。治っても、寒いと未だに痛む時があるわよ。」


いつもわたしをヨイショしてくださる紳士。

「大事なひとなんだからね~。気をつけてよ。」


このところ認知力が衰えつつある…そして50そこそこで、ご主人と死別された方。

「わたしも(腕の骨折)やったことがあるから、あなたの気持ちがよくわかる。掃除する時は手伝うから言ってね。」


立場が逆転。

労れっぱなし。

でも、こころがホンワカしている。



先日まで工事を請け負ってくださっていた業者さんが、ひょっこり訪れて。


「どうしたんですか?!雪ですか?」


「折っちゃいました。どんくさいですよね~。」


「手首ですか。右利きですか。しばらく大変ですね。」


「これを機会に、両利きになろうと思って。」


「脳が活性化されるっていいますよね。」


「わはは(^o^)ちょうどいいかも!」


明るい気分になる。



不自由だけど不幸じゃない。

それどころか、たくさんの愛を注がれて幸せ。



そう。わたしはちゃんと幸せの中で生きてる。