死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

安心させない

目を閉じて

(今、このからだがなかったら…)

とイメージしてみる。

それは

わたしは死んだということだろうか。

いや…

わたしは『ここ』にいる。


水が水蒸気となるように、

その働きを全停止してしまったからだも

煙となって

やがて見えない空(くう・そら)と

一体になる。


そういえば義父が亡くなって

「いなくなってしまった」と

嘆き悲しんでいた義母に

主人は「否、いる」と言ったらしい。

化学を学んだ彼らしく、

おそらく

H・O・C(化学記号)etc. に変化しただけだ

というような

ちょっと冷めた説明で

義母を慰めたことがあったと聞いた。



からだは死んでも魂は死なない


わたしはこれを、素直に信じている。

そうなんだろうと思う。

だから

一切の束縛から自由になった主人のことを

わたしは心配していない。


毎日泣いてしまうのは、

五感で主人を感じられなくなったから。

寒くなってきたからなおさらね、

ますます淋しくなってしまう。

不器用だったからか

夢にも出てこなければ、

気配もまったく感じさせない。


わたしはまだまだ泣くよ。

突然いなくなったんだから、

せめてもうしばらくは

心配しながら

わたしのそばをウロウロしてて。