死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

憤怒

怒っている。

応援している野球チームに。

投げては打たれ

貧打で得点できず

エラーでもしようものなら

見ているこっちはストレスMAX。


怒っている。

頼りにして受診したのに、あっさり塩対応した医師に。


あの時のわたしの小さな訴えを鵜呑みにした医師にも。

あれがきっかけで、ずーっと不快な症状に悩まされ続けている。


怒っている。

父親が亡くなって8年経ち

いい大人になってきたにも関わらず、

相変わらず子どものようなふたりの我が子に。

平穏な日常を保つためになんとか踏ん張ってきたわたしにいつまで甘えるのか。


怒っている。

夫を亡くしたわたしに心ない言葉を何度も投げつけてきた両親に。


怒っている。

さっさと死んで

わたしのこころを悲しみでこんなにも傷つけ続けている主人に。



怒っている。

これらの一切合切が

みなそれぞれに事情を抱え、その時々にベストを尽くした結果であるのだから責めるべきことは何もないのだと、

わかったフリをしていい人ぶっている自分に。


感謝も信頼も口ほどには思っていない嘘つきの自分に。



そうして


怒っている。怒っている。怒っている。


この身体

見るもの聞くもの感じるもの

考え、思い、記憶

世の中のすべて…すべて


そんなものは「ない」のだと


ただただ何ものでもなく全てであるわたし

で在ることを阻む

最奥にいる自分に。