死別後を生きる18
また春が廻ってきた。
今年でまる8年。
8年前の今頃は、主人は文字通り心血を注ぎながら目前の仕事に打ち込んでいた。
あぁ…そうだ。
8年前の今日はまだ生きていたんだな。
このところまた朝が特に辛い。
泣くことはないけれど、目が覚めたとたんあの血の涙が流れる心臓をぎゅっと掴まれたような痛み、
逃れようのない苦しさにのたうち回っていたあの頃に引き戻されたようだ。
ほんとうに
ほんとうに
もう二度と
この世では会うことはないんだな。
いつまでたっても
どこまでいっても
会えない。
これが死別。