老兵は死なず ただ消え去るのみ
このブログはもう止めにしたはずだったのですが、
ブログ主の勝手都合で
自身のこころの内を眺めるために
たまーに心情を吐露する場として復活させることにします。
もし読んでくださっている方がいらっしゃるのであれば、ご理解いただけたらと思います。
…………………………………………………………………………………
主人が亡くなって5年と半年余りが過ぎた。
今でも毎日会いたいと思っているけれど、
泣くことはめったにないし、
少なくとも当初感じていたような苦しみはなくなった。
わたしの人生に起こった~というより、伴侶との死別という出来事が起こり、
「このからだ」がそれを経験したという感じだろうか。
生きていると、喜びと苦しみの両端の間を
振り幅の大小はさておき
常に往き来しているのがわかる。
美味しいものを食べた
行きたい所へ行った
欲しいもの 願っていた状況を手に入れた
出会い愛し愛された…
「喜び」がどういうものかを知った。
身体の苦痛
他者とのいさかい
ままならない状況
愛する人との死別…
「苦しみ」がどういうものかを知った。
もう十分に満足した。
わたしが描くグラデーションはこれでいい。
もっと明るい色ももっと暗い色も
ここにはない微妙な色もあるのだろう。
でもそれらをもっと知りたいという欲求は湧かないし
これで満足していると気づいている。
世間の感覚とのズレ
今の世に生きる違和感も
以前にも増して強くなった。
わたしがここからすーっと消えるのはいつなんだろう。
毎日そんなことを思っている。