死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

老兵は死なず ただ消え去るのみ

このブログはもう止めにしたはずだったのですが、

ブログ主の勝手都合で

自身のこころの内を眺めるために

たまーに心情を吐露する場として復活させることにします。

もし読んでくださっている方がいらっしゃるのであれば、ご理解いただけたらと思います。


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主人が亡くなって5年と半年余りが過ぎた。

今でも毎日会いたいと思っているけれど、

泣くことはめったにないし、

少なくとも当初感じていたような苦しみはなくなった。

わたしの人生に起こった~というより、伴侶との死別という出来事が起こり、

「このからだ」がそれを経験したという感じだろうか。



生きていると、喜びと苦しみの両端の間を

振り幅の大小はさておき

常に往き来しているのがわかる。


美味しいものを食べた

行きたい所へ行った

欲しいもの 願っていた状況を手に入れた

出会い愛し愛された…

「喜び」がどういうものかを知った。


身体の苦痛

他者とのいさかい

ままならない状況

愛する人との死別…

「苦しみ」がどういうものかを知った。



もう十分に満足した。

わたしが描くグラデーションはこれでいい。

もっと明るい色ももっと暗い色も

ここにはない微妙な色もあるのだろう。

でもそれらをもっと知りたいという欲求は湧かないし

これで満足していると気づいている。


世間の感覚とのズレ

今の世に生きる違和感も

以前にも増して強くなった。


わたしがここからすーっと消えるのはいつなんだろう。


毎日そんなことを思っている。