死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

夕方

洗濯物を取り込みに

ベランダに立つと

昼と昼間の暑さが

終わりを迎えようとしている。


まだ青さの残る空を

白い雲がたゆたい、

少しひんやりとした風が

わたしの周りを過ぎてゆく。


涙がこぼれる。

泉から水が

こんこんと涌き出るように

わたしのこころから目を伝って

ポロポロと落ちていく。


拭っても拭っても

なかなか拭えない。


遠くで消防車の

鐘とサイレンがけたたましく

鳴っているのが聞こえるけれど、

それすらも

自分の洟をすする音に

かき消されてしまう。



死別って

こういうことなんだよね…