死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

死別後を生きる5

仕事中

主人が生きていた頃と

変わらない自分に気づいた。


『その時』は

わたしの意識の中に

主人はいなかった。

目の前の

やるべきことだけが

そこにあった。



今ここ を生きる。



主人を喪った悲劇に

泣いて悲しむわたし。

二度と会えない辛さに

悶え苦しむわたし。

ずっと悲嘆にくれていたい

と思うわたし。


そのどれもが

主人と死別してから今日までの

わたしの姿ではあったけれど、

少しずつ少しずつ

そのレッテルが

剥がれてきているような

気がする。


初めて味わった

愛する人と死に別れる苦しみが

わたしのこころの奥深くに

沈みこみ

わたしの一部となっていく。


おそらくこれは

形を変えた主人の愛そのもの。

この痛みは

一生消えない。

だから

一生主人と共にいる。


これからは

この痛みを知った者として

生きる。

『悲しもうとする』のは

もう止めよう。


前を向いてるわけじゃない。

上を向いてるわけでもない。

ただ、


そう在ることが

わたしの自然な在り方


そんな気がする。