死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

ふたりで

去年の今日は

下の子の高校入試の

合格発表日だった。


うちの子にとっては

高嶺の花すぎる学校。

でも

思いだけは持ち続け

端から見れば

無謀といえる受験だった(苦笑)


「少し離れて後ろからついてきて」

学校の最寄り駅のホームに降り立つと

子どもは先に歩き始めた。


合格者の掲示板前。

両手を腰にあて

小首を傾げたまま

しばしそこにたたずむ子。


そんな子の後ろ姿を

「切ないね~、〇〇ちゃん(夫愛称)。」

「…なあ。」

と、ふたりで見ていた。



人生に一度っきりしかないチャンスに

最後までワクワクしながら

臨んだ子を

わたし達もまた

ワクワクしながら応援した。



老後も共になんて

贅沢は言わない。

せめて後10年。

子ども達の成長していく姿だけは

そばで一緒に

見届けてほしかったな。