ふたりで
去年の今日は
下の子の高校入試の
合格発表日だった。
うちの子にとっては
高嶺の花すぎる学校。
でも
思いだけは持ち続け
端から見れば
無謀といえる受験だった(苦笑)
「少し離れて後ろからついてきて」
学校の最寄り駅のホームに降り立つと
子どもは先に歩き始めた。
合格者の掲示板前。
両手を腰にあて
小首を傾げたまま
しばしそこにたたずむ子。
そんな子の後ろ姿を
「切ないね~、〇〇ちゃん(夫愛称)。」
「…なあ。」
と、ふたりで見ていた。
人生に一度っきりしかないチャンスに
最後までワクワクしながら
臨んだ子を
わたし達もまた
ワクワクしながら応援した。
老後も共になんて
贅沢は言わない。
せめて後10年。
子ども達の成長していく姿だけは
そばで一緒に
見届けてほしかったな。