死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

思うこと~10ヶ月が過ぎて

あれから季節は一巡して

主人のいなくなった

春がまたやってきた。


職場からの帰り道

とぼとぼと歩きながら、

目に入る景色を

ぼんやりと眺める。


前方に

オレンジの光を放つ夕日。

足元の道端や家々の花壇には

小さな花が咲き始めている。

きっとわたしは今

美しい世界にいるんだろうけれど、

わたしの目に映る世界は灰色で

そんな世界にわたしはぽつんと

取り残されたような気分になって涙が出る。



主人と死別して

子どもを一人前に育て上げる

ということを除いては、

生きる目的も意味も失い

ただただ一日を

なんとかやり過ごしながら生きてきたけれど、

歩いていてふと思った。



生きることそのものが生きる目的なのかなぁ



21世紀の日本にあって

多くの人より数十年早く

伴侶と突然死に別れるという境遇に立たされた。

それでも今日まで

こうして生きている。


大丈夫。

きっとこれでいい。