思い出して泣いた
三年前の今日。
主人とふたりで
東京立川にある昭和記念公園に行った。
なぜ、ここに出かけることになったのか?
…記憶にない。
立川駅の構内。
お手洗いから出てきたわたしに
「ピクニック気分で何か買っていって公園でたべよう!」と。
ふと見ると、お弁当屋さんやパン屋さんの店先に『ピクニック気分で~』とチラシが下がっている。
見たまんま。
こーゆーのに、すぐのせられる(笑)
それぞれ食べたいお昼を買って公園へ。
着いてすぐの休憩所で、即ランチ。
ちっともピクニック気分に浸らないのが、わたし達らしい(笑)
ちょうどこの日は、かつての昭和天皇誕生日で、無料開園日。
記念館もしかりで、歴史に興味のあるわたしは、けっこうじっくりと展示物に見いってしまった。
先に見終わった主人。
こんな時はいつも、黙ってわたしのことを待っていてくれた。
寄り道ばかりで、本題の公園巡りをする時間がわずかとなってしまったけれど、2人乗りのレンタサイクルを借りて花畑へ。
主人が前。わたしが後ろ。
「せーのっ」と声をかけあって、ペダルを踏み始めた。
自転車をこぎながら、楽しいんだけど一瞬、主人がいなくなるような気がしたことを覚えている。
売店で、食べたかったソフトクリームが売り切れだったからアイスを買って食べた。
それからポピー畑の端に佇んで、咲き揃った花々を眺めた。
亡くなってから見た主人のスマホに、その時こっそり撮ったわたしの後ろ姿があった。
隠し撮りされてた(笑)
帰り道。
「どこか郵便局があったら、寄って切手を買って封筒を一通出したいんだけど、途中に(郵便局が)ないかなぁ」
とわたしが持ちかけた。
それじゃあ…
立川駅までの道
行きとは違う道を通ったら、(郵便局が)ある可能性が出てくるだろ?!と、ちょっぴりドヤ顔で、方向音痴のわたしとはま反対の主人が適当にあたりをつけて歩き始めた。
あった~\(^o^)/
それから通りすがりにあったカフェのケーキの写真につられて
「お茶する?」と。
「わたしはもう、お金ださないよ。◯◯ちゃんのおごりね!」
立川から電車で中野駅まで行って、子ども達と合流。
いつもは車でたまーに行ってたお寿司屋さんに、この日は駅から30分くらいだったかな?歩いて行った。
家族で他愛もないことをしゃべりながら。
これが最後のデート。
家族での外食。
この2日後、主人は来月26日はこちらでの研修があるから、今度はまたすぐに会えるねと言って、単身赴任先に戻っていった。
元気に大きく手を振りながら。
5月末。
主人は小さな箱に入って、わたし達と一緒に帰ってきました。