こころを止めて
わたしのこの身体に命を流し込み
その力でもって
この身体を生かしている『何か』に
切にお願いする。
どうか
こころを止めて。
伴侶との突然の死別体験。
その後の
こころの破壊。痛み。
わたしのこの身体で
それらをまだ経験したいのならば、
それはそれでいい。
壊れかけた機械が
止まるまで動き続けるように
わたしも生き続けよう。
痛くてもいい。
でももう、
これ以上の悲しみには堪えられない。
いつか迎えるわたしの最期。
病・天災・事故~あるいは
他者の手によってかもしれないが、
そのいずれのきっかけにも
きっと感謝してしまうだろうわたしを
少しでも憐れんでくれるのなら、
どうか
こころを止めて。
今日まで主人とこんな風に別れても、
それでも
わたしは幸せだと思ってきたけれど、
今、こころの底から思う。
自分を幸せだと思えないわたしは
不幸だ。