死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

無題3

眠りから目覚める度にがっかりする。

悲しさが

胸いっぱいに広がったまま

元気にその日一日を送っている。

ふつうに笑いもしてる。


会いたい会いたい会いたい


そう思う一方で

主人には怒りを抱いているのも確か。

それは

とても小さくて

とてもとても堅い石のような。


ある日突然、

わたしの半心を

引き裂いて持っていってしまった。

あるいは

突如後ろから

長い太刀で

わたしの心臓を突き刺し切り裂いた。



前世というものがあるのだとしたら

わたしは遠い過去、

主人をよほど

ひどい目にあわせたのだろう。

今度はわたしの番だったんだろう。


魂から血が滴り落ちるほどのこの経験は

狂おしいほど

主人に会いたい想いと

もしまた生まれ変わったら

もう二度と

主人には会いたくないという思いを

わたしのこころに同居させた。



「俺と結婚してよかった?」


たまに尋ねられたこの問いに答えるよ。


わからない…

でも

ありがとう。