死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

死別後を生きる11

主人の写真を見ると、泣いてしまう。


どうして泣けてくるのか?
…自分でもよくわからない。


淋しいとか会いたいとか…
そういった感情や想いの反応としてなのか
今でも胸の内にある
見えない傷が疼いて痛くて泣くのか。



わたしには
主人の死に対して
(主人が)可哀想だという思いや
もっと主人にああしていたらこうしていたらという後悔や罪悪感が全くない。
主人は自らの人生を
鮮やかに生ききったと思うし、
(「天晴れな男だったわね」とある方にも言われたが)
至らないところも多々ある妻ではあったけれど、

わたしはわたしでその時どきで誠実に彼と向き合い、愛して

共に人生を歩んできたと思うから。



あの時からだ中が慟哭し、悲鳴をあげながら
わたしは真っ二つに裂けた。
死別とは破壊だとしみじみ思う。
裂けた半身だけがこの世に残り、
実体のない世界でさ迷っているような、そんな日々を送っている。


毎日迎えに来てくれるのを
こころの片隅で期待している。