死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

2017年の2月14日

カフェで

いつもは飲まない

甘いホットココアを飲んでいる。


買い物に出てきて、

(〇〇ちゃん(夫愛称)にチョコ買ってなかったな)

って思いだし…

遺影の前、

普段は

ブリザードフラワーと結婚指輪のかけらだけ。

お供えは月命日と

あとは家族それぞれの気まぐれで。


生きてた頃から

バレンタインに力を入れてたわけじゃないけれど

それでも

なんとなく主人が喜びそうな

主人っぽいチョコを渡してた。


だから、

今日もひとつ何か買って帰ろうと

売り場をウロウロしてみたけれど、

いまひとつピンとくるものがない。


日が落ちて、外も寒くなってきた。


(ココア飲も)

ってこころに浮かんだ。


(一緒にあったまって帰ろ)


…主人だ。



ココア飲みながら

あたたかくてさみしい涙が

じんわり滲んでくる。