無題2
あの日、突然心臓を引きちぎられた。
それから一年以上、
まいにちまいにち
血が流れ
少しずつ少しずつ
傷がかさぶたで覆われて
流れる血も減ってはきたけど
でもまだこうして時おり、
じわりと滲み出てくる。
生きることに意味はなくていい。
目の前の出来事を~与えられた人生とやらを
死ぬまで淡々とこなしていくから。
ロボットのように。
感情をなくしてしまいたい。
痛みも悲しみも
もう何も感じたくない。
どんなに血が流れていようが
そんなことにはお構いなしに
自動的に生きていきたい。
生まれ変わりがあるとしても
わたしはもう
決して生まれてこない。
二度と愛するひとと
死に別れたくないから。