死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

悪妻?

我が家には仏壇はない。

お供えは気まぐれに。

お花も手向けない。

(主人は特段お花が好きだったわけじゃないし)

この頃は

お線香を焚いて手を合わせるのも月命日ぐらい。


わたしと子ども達にとっては

それが必要でないから。

そうして

主人もそれでいいと思っているはず。



その代わりというわけではないが

子ども達は

美味しいものを食べるときは


「はい、お父さん」


と箸やスプーンの一口を

主人に差し出す。

生きてた頃にそうしていたように。


わたしは先に逝かれてしまったことが

悔しいので

主人が好きだったものを食べるときは

(主人に)横から食べられないように

手で口の周りを隠す。


「これは生きてる人のためのものよ😏」


子ども達は

そんなわたしの姿を苦笑いしながら見る。

その横できっと主人も。




子どものことで悩んでいるときは、

マジで主人に文句を言う。


「ふたりの子どもなんだから

ちゃんと一緒に育てて💢」



さみしい、虚しい…

そういう気持ちに襲われているときに

ピョコリと現れる家蜘蛛~

(わたし達は、ずっと前から家蜘蛛に『もっくん』と名付けて可愛がって?いた)

おそらく主人と思われる~に向かって


「蜘蛛じゃわかりませーん」


と嫌味を言う。



「会いたいなぁ…」

ってポロリと涙しながら呟く。




いまでも主人のココロを翻弄している(笑)



いないけどいる。