死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

わたしだけじゃないのにね

こころが痛くて痛くて

泣いてしまう。

泣き疲れて

宙をぼんやり眺める。


ふと気づくと

そんなわたしの姿を

心配そうに

切なそうに

子どもが見ている。


「大丈夫だよ、おかあさん。

一日一日おとうさんに近づいているよ。

すぐに会えるよ。」



…ごめんね。

支離滅裂

子どものために

『生きていなくちゃ!』という思い。

もうしばらくは

こんなに悲しい思いを

子どもにさせたくない

という願いと

親としての義務感と。


『生きていたくない』という思い。

主人に会いたい。

死ぬまで会えないのなら、

早く終わりにしたい。

生きてる実感のない毎日を

生きる苦しさから逃れたい。


そして

身体は勝手に生きている。

だのに

わたしの目から

涙が次々こぼれ落ちる。


泣いているのは

誰なんだろう。

わたしはなぜ

泣くんだろう。

寝ても覚めても悲しい

昨日昼間の出来事と

リンクした?夢を見た。


ずいぶん着古した

モスグリーンのセーター姿の

主人の背中が目の前にあって。

その背中に腕を回し、

ぎゅっと抱きしめて

主人の背中に鼻をつけ


すぅー


っと、大きく匂いをかいだ。

そうしておかなければならない理由を

頭に浮かべながら。




ふたりで子どもを見送った駅前で。

主人はわたしにハグをして、

「△△ちゃん(わたしの名)、カラオケに行こっか」

と誘う。

「じゃあ何か、面白いことして見せてくれる?」


昨日お悔やみに来てくださった

会社の方から伺った

カラオケのエピソードを思い出して、

こんな会話を交わしてるんだな…ってわかってる。



目が覚めて


やっぱり…


深い喪失感だけがそこにある。