死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

早く早く

優しく穏やかに

時が流れるあの頃に

もう戻れないことは

ちゃんとわかってる。


主人が逝って8ヶ月。

まだたったの8ヶ月。



あとどれくらい

我慢すればいいんだろう。

時間がたつのが遅すぎる。

毎日毎日

『その日』が来るのを待ってるのに。


今日も泣きながら

歯を食いしばりながら

一日を

生きながらえてる。

ぶつけたい

今のこの気持ちを

誰かに聞いてほしくて

子ども達

義母

友人

いろんな人の顔を

思い浮かべてみたけれど


…その誰もなんだかちがう。




〇〇ちゃん(夫愛称)!

会いたいよぉ。

ふたりで

去年の今日は

下の子の高校入試の

合格発表日だった。


うちの子にとっては

高嶺の花すぎる学校。

でも

思いだけは持ち続け

端から見れば

無謀といえる受験だった(苦笑)


「少し離れて後ろからついてきて」

学校の最寄り駅のホームに降り立つと

子どもは先に歩き始めた。


合格者の掲示板前。

両手を腰にあて

小首を傾げたまま

しばしそこにたたずむ子。


そんな子の後ろ姿を

「切ないね~、〇〇ちゃん(夫愛称)。」

「…なあ。」

と、ふたりで見ていた。



人生に一度っきりしかないチャンスに

最後までワクワクしながら

臨んだ子を

わたし達もまた

ワクワクしながら応援した。



老後も共になんて

贅沢は言わない。

せめて後10年。

子ども達の成長していく姿だけは

そばで一緒に

見届けてほしかったな。