死別後を生きる

2015年春 夫と突然死に別れ…
ふたりの子どもとともに残された
わたしのココロ模様

花開く

玄関の花瓶に活けてある一輪の百合には

5つ6つとつぼみがついてて、

それぞれが絶妙なタイミングで

花開いていく。


ひとつが誇らしく芳しく咲き

少しの間そこにあって

やがてしぼみ始めると、

次のつぼみがゆっくりと開き出す。


そんな花開かせる力と同じ力が

主人を連れていったのだと思う。

抗いようのない大きな力の前に、

ちっぽけなわたしは

ただただ泣きながらひれ伏すしかない。


淋しくて淋しくて

辛くてしかたないけれど、

でも不思議と

これが自然なのだとも思ってしまう。